朝鮮唐津徳利　H1609　浜本洋好作

焚く薪の燃えさかる火床の脇、窯の中でも数パーセントと無い希少な場所（灰被り）で焼かれたこの徳利。
炎の勢いで倒れたのか薪が当たったのか、厳しい焼成の爪痕が覗え、それが絵になっていて、更には実用性も残す、希少な作品です。

胴部を斜めに流れる白い釉、例えるなら無数の星や塵が散らばる宇宙空間を激しく流れているようで。
倒れた勢いで他の作品と触れ、くっついた陶片の残る口縁部も、その当たった場所と歪んだ口の形が絶妙。
底に近い胴部には、窯の中を舞う灰が降り注ぎ現れた自然釉をくっきりと観ることができます。

灰被りの作品は、育ちに驚くものがあるといわれます。
唯一無二の徳利、お酒を含んだ時の姿が楽しみです。

■サイズ：8.5×8.5×H13.2cm 304g 300ml
■共箱有